シロアリを1匹見つけたら?
シロアリを1匹見つけた時はどうすればいいのでしょうか。
まずどこで見つけたかにもよりますが、もしも庭先であった場合は慌てる必要はありません。
シロアリは土があればどこにでもいると思ってください。
常に土の中を耕して栄養分を増やしてくれているのがシロアリなので、一匹見つかっても家の基礎に蟻道が続いていなければ焦る必要はありません。
ただ不要な木材などはできるだけ早めに廃棄をするようにしましょう。
もしも家の中で一匹見かけた場合は、恐らくこちらも問題ではないと思いますが念のため業者さんに床下を見てもらった方が良いと思います。
まだ数年以内に薬剤を撒いているのであれば恐らく問題ないと思われますが、ひょっとするとコロニーを殺しきれていなかった可能性もあるので今一度床下を見てもらってください。
シロアリとコンクリート
シロアリにとってコンクリートは大好物です。
大好物といってもさすがに食べる訳ではないのですが、あの硬いコンクリートに守られてまるでシェルターのようなものなんです。
よくシロアリの駆除を何度してもシロアリの食害が止まらないというケースは、大抵はコンクリートの隙間やひび割れから侵入してきているので経路がつかめていない場合が多いです。
また最近はこのコンクリートを多用する家が増えていることもあり、ますますシロアリの侵入経路などを見つけにくくなってきています。
腕の悪い業者に依頼をすると何回薬剤をまいてもシロアリが死滅せずに残っているということにもなりかねないので注意が必要です。
家を建てる時点でコンクリートを多用し過ぎない、シンプルな構造にすべきだというのを心の片隅に置いておいていただけると幸いです。
シロアリを庭で発見したら?
シロアリを庭で発見した時の対処法についてです。
まず大前提としてシロアリは土の中であれば本当にどこでもいます。
実はシロアリは地中を徘徊することで土壌を肥やして微生物が住みやすい環境を作ってくれています。
人間が化学肥料などで生物を片っ端から殺してしまっていますが、シロアリはまさにその逆で再び土をよみがえらせる活動をしてくれているんですね。
そのため土の中であれば本当にどこにでもいるので、庭で見つけてもそれは珍しいことではありません。
ただそのまま住居の床下に来られては困るというのは間違いありません。
経験から言いますと家の周囲から3メートル以上離れているところでシロアリを見つけたのであれば、そのまま家の方に来ることはないと思います。
念のため家の周りをグルっと回ってみて、基礎のどこかに土のトンネルのような蟻道が作られていないかはチェックしてみてくださいね。
シロアリが風呂場で発生したら?
シロアリ(羽アリ)が風呂場で発生したらどうすればいいのでしょうか。
まずは業者さんに依頼をしつつですが、業者さんが家に来るまでにまだまだ時間がかかりますよね。
そういう場合、まずやってはいけないことが殺虫剤を巻くことです。
殺虫剤を巻くと一気にシロアリが飛び立ってしまい、駆除ができなくなってしまいます。
また水などで流してもシロアリは死にますが、排水溝などが詰まってしまいます。
できれば掃除機などで吸うことをオススメします。
掃除機の音でも羽アリは逃げませんし、一日放置しておけばほとんどが死にます。
またガムテープなどで貼り付けても良いです。
ただ業者さんにシロアリの種類などを見てもらうためにも数匹の死骸は捨てないで摂っておきましょう。
慌てないで掃除機で地道に吸っていってください。
シロアリの発生原因は?
シロアリの発生原因には様々な要因があります。
基本的にはシロアリは暗くてじめじめしたところが大好きで、また湿った木材や段ボールなどはまさに格好の餌となります。
家の床下や庭などにいかにのような好ましい環境があればそれが発生原因となってシロアリを呼び寄せます。
例えば庭に置いてある木材などはシロアリが大好きな環境です。
できるだけ早めに廃棄をするか、もしくはビニールシートを敷いて土からシロアリがその木材に触れないようにしてあげてください。
またガーデニングの木材やウッドデッキなどもシロアリを呼び寄せます。
なるべく乾燥をさせてあげて、かつ市販の防腐剤などを巻くだけでも少し効果があります。
お風呂や洗面所などの水場の床下もシロアリにとっては好ましい環境なので、できるだけ風呂場などの湿気を残さないように換気をこまめにすることもとても重要です。
このように、とにかくシロアリが好ましい環境を把握して、少しでも原因となりそうなとこを潰していくのがポイントになります。
シロアリと外壁
シロアリと外壁、一見関係ないようですが関係があります。
外壁が劣化してくるとやがて表面の塗膜が剥がれてむき出しになります。
そのむきだしの部分が紫外線や雨水によって劣化が進み、やがてひび割れに繋がっていきます。
ひび割れると雨水が入り込んで、あっという間にシロアリが大好きな環境のできあがり。
すでにひび割れが発生しているお宅は雨漏りが発生していないかをチェックしたほうがいいかもしれません。
新築の場合は築5年で、新築ではない場合は10年程度の周期で外壁の塗り直しや張り替えを検討すべきです。
また外壁は時とともに劣化具合が進行していきますが、その都度で特徴があります。
その特徴を見極めることで今外壁がどのぐらい劣化をしている状態なのかが分かって、外壁塗装が必要かどうかが分かります。
外壁塗装はいつすべき?というサイトにその劣化の進捗状況が書かれているの参考にしてみてください。
ちなみに劣化の進捗については、北側だけでなく太陽がよくあたる南側の外壁も調べるようにしてみてくださいね。
シロアリの薬剤は5年?
シロアリの薬剤は5年間もちます。
そのため以前の駆除から5年を経過するころにはもう一度薬剤を散布する必要があります。
そもそもどうして5年なのでしょうか。
これは日本しろあり対策協会が検査をして環境が整えば7年程度効果が持続することが分かっているので、余裕をみて5年と定めています。
どうせなら10年とか効果が持続する薬剤を作ってほしいと思われるかもしれませんが、実は1980年頃の薬剤は一度まけば二度とシロアリ駆除は必要ないと言われるようなものでした。
ところがそれは同時に薬剤が非常に強いことを意味しており、散布後に体調不良を訴えるご家族が非常に多かったんです。
そのため薬剤が時代とともに弱くなっていき、環境と人の健康を重視するようになってきた結果、今は5年間の保証になっています。
薬剤の種類については以下過去記事をご覧ください。